Drama&Movie
   
 

 


2000.2.23 ビューティフルライフ

 いやいや。更新をさぼり続けてしまった。
 今日はついにMac Beginner's Diaryの高橋さんから「最近ドラマぶったぎりのアップがなくてさびしい」というメールを頂いてしまったではないか。申し訳ないっ!つうわけで久しぶりにドラマの感想など。


 録画してあった「ビューティフルライフ」を週末に夫と一緒に見た。うちの夫はアクション映画が好きで、特にヘリコプターが出てくる映画はポイントが高いという人物。なので、「ビューティフルライフ」のような淡々とした恋愛ドラマはダメかと思ったら、意外にも第1話を見終わった時点で「なかなかの出来」という評価が返ってきた。

 夫が言うには、まず美容師という役がキムタクにぴったりだという。また彼の特徴であるところのぶっきらぼうなボソボソしゃべりを聞いていると、いかにも本当にこういう人物がいるんじゃないかという気がしてくる、のだそうだ。そしてそのぶっきらぼうな物言いの中にも、唐突に相手の領域にぐっと踏み込むセリフやしぐさが女心をつかむツボなのではないかと分析した夫は、「くそ〜、キムはモテるはずだぜ!」

 ・・・キ、キム!?


 というわけで、夫の分析による「キムのツボその1」(第3話のキスシーンより)

 酔った柊二(キムタク)と杏子(常盤貴子)がタクシーで家に帰る途中。杏子がトイレに行きたいというので、柊二は自分の部屋に杏子を連れてきた。杏子がトイレから出たあと、入れ替わりにトイレに入った柊二は吐いてしまう・・

夫「あーっ!キムがバッポしてる!」
(注:バッポとは、夫と私の出身サークルの用語でゲロのことです)
私「キムもバッポするんだねえ」
夫「キムバッポだっ!」

 杏子は柊二の部屋にあった箱から、自分が欲しかった赤い靴を見つける。「どうして私なんかに優しくするの?」「気になるから。すっげー気になるから」そしてキス・・

夫「あっ!こいつ!バッポしたあとにキスなんかしやがって!」
私「キムだったらバッポしたあとでもいいよねえ」
夫「ちくしょー!」

 
「キムのツボその2」(第4話の待ち合わせシーンより)

 杏子は柊二にドライブデートに誘われる。しかし待ち合わせ場所へ行く道路は工事中でふさがれていた。遠回りするうちに車椅子の車輪が溝にはまって動けなくなる杏子。なかなか杏子が来ないので心配する柊二。すると遠くから杏子の姿が・・。「おせーよ」「おめかししてたから」「ふーん」(杏子の頬に手をあてて)「じゃ何でこんなに冷てえんだよ」

夫「今週のツボはこれだな!」
私「なにが?」
夫「頬に手をあてるとこ。手のひらじゃなくて手の甲をあててるじゃん!」
私「なるほど〜。さりげなくいい感じってか?」
夫「ちくしょー!キムはモテるはずだぜ!キムはよー!」

 その後、夫は飲み会でキムの口まねをしてみせたりしたのですが、誰にもわかってもらえませんでした(笑)。




2000.3.1 お見合い結婚 Part1

 今クール一番面 白いドラマは「お見合い結婚」ではないかと思う。
 1月20日の日記に「第1話を見逃してしまって残念」と書いたら、飲み会に後輩がビデオを持ってきてくれた。ああ持つべきは後輩。タケボーありがとうっ!

 で、夫と一緒に第1話から見てみたら、冒頭からいけてるじゃないの。同僚の結婚式でスチュワーデスの制服を着て「当機は幸せ行き、上空の湿度はベタベタ、高度は上がる一方でございま〜す」などとしゃべっている松たか子やさとう珠緒たち。「結婚」というテーマにからませて、しかも彼女たちの職業がばっちりわかる。うまい出だしじゃないですか〜。

 さらに見ていくと、キャラクターのはまり具合、ギャグのセンス、演出の面白さなど、コメディの古典をしっかり押さえているというか。ベタなコメディではあるのだが、そのベタ加減が正当派というか。思わず「そうそう!いいんだよこれで」とうなずいてしまう。夫などは近年まれにみる傑作とまで言い放っていた(そこまで言っていいのか?・・笑)。

 そんな「お見合い結婚」の魅力は、短い紙面では語りつくせないので、今日はまずキャラクターについて・・。


○松たか子(中谷節子)

 松たか子を最初にみたのは、いわずとしれた「ロングバケーション」の涼子役。ピアニストを目指すお嬢様役で、梨園のお嬢様にふさわしい役どころであった。

 しかし私は「ただのお嬢じゃないぞ」と警戒した。というのは、彼女のぷーっとふくらんだほっぺたや、ちょっと上を向いた鼻や、そっくりかえった上唇を見て、むっとした表情がしやすそうな顔と思ったからだ(笑)。つまり、もっと気の強い役が似合うのではないかという気がしたのだ。

 その後、松たか子は「ラブ・ジェネレーション」や「ひとつ屋根の下2」に出演して人気者になっていったが、私に言わせれば、いまひとつキャラクターが生きていなかったと思う。とくに「ひとつ屋根の下2」のズベ公の役は、彼女の古風な顔に似合わなすぎた。あなたは不良なんかやっちゃいかんつうの。

 そこで今回の「お見合い結婚」の松たか子であるが、川越の呉服屋の娘にしてスッチー、着物の似合う和風美人にして酒もタバコもパチンコもやる現代っ子、一見フツーの性格にして実は切れやすい、という役どころ。うーん、古風な血と現代的な要素をあわせもつ彼女にぴったりではないですか!

 具体的にいうと、切れる時の演技が最高。まず切れるまえにだまりこむ。ややアップ。さらにアップ。むーっとした表情のどアップ・・・や、やばい!ぶち切れる!!ちょっとあなた!さっきからだまって聞いてりゃねえ!あなたそれでも人間ですかっ!?

 いや〜すばらしい。何がって、怒り方がおばさんくさいんだよね(笑)。「どうせあたしは二十五ですよ!四捨五入すりゃ三十よ!」だの「それが人情ってもんじゃないの!?」だの。「やっぱり川越の呉服屋の娘」という感じが出てて実によい。はまり役を得た松たか子は今までで一番生き生きしていて見飽きないですね。

 ・・・おっと、長くなってしまった。
 では、次回はユースケ・サンタマリアについて。




2000.3.2 お見合い結婚 Part2

 昨日に引き続き、ドラマ「お見合い結婚」のキャラクターについて書いております。


○ユースケ・サンタマリア(広瀬光太郎)

 ユースケといえば、まず「踊る大捜査線」の真下警部補。
 「こういうなさけない役にぴったりな俳優をよく見つけてきたなあ」と思ったものだ。あとで聞いた話によると、実は真下役はスマップの稲垣吾郎が候補にあがっていたらしい。ところが、プロデューサー面接に来たユースケが、あの調子でペラペラと語り出し、「しょうがないからアイツを使ってみるか」ということになったそうなのだ。ラッキーな人だ。

 「踊る・・」で人気爆発したユースケは司会や歌などでも活躍。
 司会をしている彼の印象は、けっこうスチャラカ。けど、ペラペラしゃべるわりに、何故か人を押しのけてまでという感じはしない。これまたなんとなく世間を渡っているという感じだ。

 そして、「お見合い結婚」の広瀬光太郎役。
 まじめでいい人なのだが、押しが弱い。流されやすい性格なので、成り行きでお見合いするハメに。とにかく優柔不断ではっきりものが言えない性格・・・。こうしてみると、ユースケ及びユースケの演じる人というのは、つかめないという特徴があるようだ。なんとなくスチャラカでホニャララなのね。

 
  しかし、そんな中にも、なーはるはひとつだけ「コレ」という彼のポイントを発見した。驚いた時の顔がいけてるのである。

 「踊る・・」では、袴田課長が作ったカップを青島刑事から受け取ったとたん取っ手がとれてあわてる真下君(ホントは青島が壊した)。司会でも、ゲストの織田裕二宛の質問を読んだら、「芸能人とエッチしたことありますか?」というかなりやばい質問が書いてあり、むすーっとした織田に冷や汗たらたらのユースケ。そして「お見合い結婚」の光太郎は、節子(松たか子)といる時にキャバクラのまゆみが押し掛けてきておろおろ・・。ほんとうにいじめ甲斐のあるキャラだ(笑)。

 どの表情も彼のややだらしない口元のせいで、よけいおろおろ度が高くなっている気がする。まさにあわわわという表情がしやすい顔なのだ。よって、脚本家やプロデューサーからみると、驚かせたときのリアクションが期待できる人材であり、これからも色々な分野で重宝がられることでしょう。

 次回は、名脇役たちについて。




2000.3.5 お見合い結婚 Part3 

 前回につづいて、ドラマ「お見合い結婚」のキャラクターについて。


○さとう珠緒(ミカ)

 前々回の日記に「佐藤玉緒」などと書いてしまった(笑)。つまりその程度の人だったわけだ。「王様のブランチ」とかに出ているのを見て、べちゃべちゃしゃべりが何とかならんのか?と思っていた。今までは。でも「お見合い結婚」のミカ役は、ぶりっこだが、思う人には思われず、好きでもないヤツに思われるという役で好感がもてる(笑)。べちゃべちゃしゃべりも役にぴったり。かえって個性的でよいと思うようになったから、ドラマって不思議だ。


○川原亜矢子(恭子先輩)

 この人は確か「キッチン」という映画でデビューしたんですよね?やけにでかくて男の子みたいと思っていたら、いつのまにかパリコレのモデルになってて、ふーんとか思っていたら、いつのまにかまた女優になってた。そしたらかなりいけてるんで驚いた。何より発音が明瞭なのがいいですね。モデル出身の女優は、悪声(賀来千賀子)、滑舌が悪い(藤原紀香)、セリフ棒読み(江角マキコ、本上まなみ)みたいな例が多いんだけど。川原亜矢子のセリフ回しはとても聞き取りやすく、演技力もなかなか。


○今井雅之(田沼さん)

 なーはるの持論「ドラマはぶ男がひとりいると締まる」を体現している人。やっぱドラマはこういう人がいないとね。体育会ラグビー部出身という設定で、ミカにぐいぐいアタックする役なのだが。ラグビーをラクピーと発音するところが、なーはる的にはツボにはまる(笑)。


○窪塚洋介(大畑くん)

 実は「お見合い結婚」で一番感心したのは窪塚くんかもしれない。かわいいおサルさん系ハンサムなのだが、しれーっとクールにコメディの演技が出来るのがすばらしい。詳しくは、今度「お見合い結婚の演出、脚本について」に書こうと思うのでお楽しみに。


○いしだあゆみ(節子のママ)、ジュディ・オング(桜庭部長夫人)

 なにしろベテラン。とにかく芸達者。二人が並んで「あら〜奥様〜」などとやっていると、すごいおばさまオーラでたじたじとなってしまう。いしだあゆみの「自分の世界に入る癖」も面 白いし、ジュディ・オングの「結婚いたしましょう!」とぐいぐい押しまくるパワーも気持ちいい。


○田山涼成(節子のパパ)、清水章吾(桜庭部長)

 これまたベテランの二人。顔もタイプも全然違うのだが、どっちも奥方の尻に敷かれている役どころ。田山さんは、前クールの「氷の世界」では竹野内豊の上司役、その前は「魔女の条件」で松嶋菜々子の勤める学校の教頭先生だった。清水さんも、今クール「お見合い結婚」と「平成夫婦茶碗」の両方に出ている。二人とも何気に売れっ子なのだ(笑)。


○坂井敏也(節子の姉の夫)

 この人を最初に見たのは、ミポリン主演・野島伸司脚本の「素敵な片思い」だった。ミポリンの先輩(とよた真帆)の彼氏としてほんの一瞬だけ登場したのだ。が、あまりに冴えないというかださい人だったので、「よくこういうの見つけたよな〜」と感心して、それからずっと注目してた(笑)。この人はださいだけじゃなくてちょっとエッチっぽい感じもあると思っていたら、「お見合い結婚」で、人のいいお義兄さんだけどキャバクラに通 ってるという役で出てきた。やっぱりね!

(おわり)




2000.3.6 ビューティフルライフの謎

 胃腸の調子がよくなってきたので、昨日は久々に夫とスポーツクラブで卓球をした。 その後お寿司を食べて、映画「シュリ」を見て、るんるん気分(←死語)で帰ってきたら・・・がーん!「ビューティフルライフ」を録画するのをころっと忘れていたではないか!やってもーた。どなたか録画したテープを貸してあげてもいいという奇特な方はいないですかの?(笑)

 しょうがないので、今日は前から疑問に思っていたが、誰も指摘してない「ビューティフルライフの謎」について。



○BLの疑問その1

 第何話だか忘れたが、柊二(キムタク)のデザイン画を杏子(常盤貴子)が美容室に届けにいく場面。お店をのぞいていると、サトル(西川貴教)が出てきて「今日定休日なんだ」。杏子は「そうなんですか〜」とデザイン画をサトルに託すのだが・・・

 ちょっと待った!杏子は定休日を知らなかったみたいだけど、フツー美容室は全国的に火曜定休じゃないの?それとも青山のカリスマ美容室は違うのか?

 それにしても、先週の第7話で、杏子はまたもや店の前まで来てから「あっ定休日かあ・・」と気づいて、女をバイクの後ろに乗せた柊二を目撃してしまうのだが。そもそも最初に定休日を知らずに来てデザイン画をサトルに渡したせいで、デザインが盗まれちゃってえらい騒ぎになったっちゅーのに。定休日くらい深く心に刻んでおけ!と思いませんか?



○BLの疑問その2

 第4話で、柊二が杏子に「携帯の番号教えて」と言う場面。登録した番号にすぐかけて「今日どこ行く?」なーんて。なかなかいい感じ。しかし問題はそのあと。「今度はそっちのも教えてよ」と杏子が言って、柊二の携帯を見ながら番号を入力するのだが・・・

 ちょっと待ったあ!フツー携帯ってかかってきた番号はそのまんま登録できると思うんだけど?それとも杏子のJ-PHONEにはそういう機能ないのかい?



○BLの疑問その3

 さて、「ビューティフルライフ」最大の謎。

 ボランティアのミヤマ役の的場浩司。この人久しぶりに見るよなあ。的場といえば、10年くらい前の「予備校ブギ」じゃリーゼントあたまのつっぱりだったのに。そんで、その頃は工藤静香とつきあってて、暴走族とヤンキー娘ってなんてお似合いなカップルなんでしょーと思ったものだ。

 で、その工藤静香だけど、いまキムタクとつきあってるんですよね?つうことは、これって元彼と今彼の対決なわけだよね?なのに誰もあんましその話題を取り上げないのはなぜなんでしょう?

 つまりこういうことかな。キムタクといえばビッグネーム。でも今の静香は一流じゃないが三流でもない。一流でないなら、いっそ無名タレントのほうがキムタクの相手としては話題になるだろうに。腐ってもおにゃんこクラブの出世頭なのがかえって災いしてるというか。そんな工藤静香の中途半端なポジションが、話題にしようという気分を萎えさせるのでしょうか?反町隆史と松嶋菜々子はあんなに騒がれてるつうのに。

 *そういや反町は松嶋とのツーショットをフライデーに撮られて、「もうGTO関連の番組や取材には応じない!」と息巻いてるそうですが(フライデーもGTOもK談社)。何を勘違いしてるのやら。反町からGTOをとったら何が残るの。自分をビッグと思ってる男にロクなヤツはいない。菜々子よ、さっさと別れたほうがいいと思うぞ(笑)。

 
 以上、ビューティフルライフの疑問点でした。
 みなさんもドラマについて疑問があったらなーはるまでメールをお寄せください(笑)。




2000.3.22 姉妹ページ

 今日うちの妹がネット・デビューした。ようやくホームページを開通させたのだ。デザインは私。FireWorksのロールオーバーとスライス機能を駆使?して・・・なんてことはどうでもいいですね。要は中身ですから。

 その中身ですが、うちの妹は毒舌です。ナンシーはるなの異名をとる私よりずっとすごい。今回のホームページも妹によると姉の陰謀ということになっとるらしい(笑)。まだ中身は少ないけど、毒が好きな方はゼヒ見に行ってやってください。「たーさんのドラマとびとび日記」というページです。


 ところで、妹の家でホームページアップ作業をしている時、ちょうどスカパーのフジテレビチャンネルで「世界で一番君が好き」の再放送をやっていた。なつかしー!!このドラマ大好きだったのよね。その当時住んでいた家の近くに、浅野温子が住んでいるという設定の家があって、発見したときはうれしかったな。あの頃のドラマはまだバブルの脳天気さが残っていて、明るくおしゃれで笑えるというトレンディドラマの王道でしたねえ。主役たちもピッカピカで、三上博史が若い!浅野温子も綺麗!

 三上博史は今、吉田日出子とかと一緒にユニクロの宣伝に出てて、吉田が堂々と「女優56才」と年齢を出してるのに、役者?才などとぶりっこしてるので、しょーもな!と思っていたのだが。でも「世界で一番・・」の三上はやっぱハンサム(いい男ではなくあえて古風にハンサムと言いたい)。何よりこの人は演技が上手い。今の若手でこの頃の三上に肩を並べられる人がどれだけいるだろうか?

 なんてことを考えつつ、妹が貸してくれた月9ドラマ青春グラフィティ(古池田しちみ著)を読んでみたら、この本とてもいいですね。フジの敏腕プロデューサー河毛俊作や大多亮などによる、月9トレンディドラマがどうやって生み出されたかの秘話が「へえ〜」って感じだし。登場人物関係図やKeyWordによる解説もすごくよく出来てる。

 というわけで、早いとこ新しいホームページを完成させよう気分がいつになく盛り上がってきた。そう、新しいページは妹と同じドラマ関連ページなのです。まさに本物の「姉妹ページ」なる予定なのでございます(注:それが今のこのサイトなのであります)。




2000.3.28 ビューティフルライフ最終回

 BLの最終回の視聴率は41.3%ですって!?

 日曜の夜は若い人が家でヒマだったのねと、以前書いたけど、こりゃ違うね。見てたのはきっと主婦だ。日曜夜9時は30代半ば〜40代半ばのいわゆる中堅主婦が、家事を早めに片づけて、小さい子供は早く寝かせて、大きな子供は一緒に見てたかどうかしらないが、とにかくテレビの前に座っていたつうことだ。

 なんでそう思ったかというと、BLって昔の少女漫画そのものなんだもん。第4話くらいまでは「淡々と進んでいく恋愛ドラマもいいなあ」と思っていたけど、杏子が車椅子でステージにあげられて柊二を怪我させてしまったあたりから、どんどん少女漫画の世界になっちゃった。杏子の兄とサチの会話の中に「もしかして、くらもちふさこ読んでたりした?」「あ、東京のカサノバ?」なんてフレーズが出てきた時にゃ、(やはり北川悦吏子のバイブルはくらもちふさこだったのかっ!)と思わず膝を打ってしまったわ。BLは少女漫画の王道。そう考えると登場人物の描き方やストーリーやラストシーンなんかもすべて説明できちゃうじゃないの。

 たとえば主人公。少女漫画の女主人公はたいてい冴えなくて取り柄のない女の子だ。そしてある日かっこいい男の子(王子様)が転校してきて、なぜかその女の子を見初める。そこへ美貌のライバル出現。絶対かないっこないわんとめそめそする女の子。でも王子は言う「そんな君が好きなんだ」・・(笑)。  

 もちろん、くらもちふさこはそんなヘボい漫画とは一線を画す素晴らしい作品を書いており、「東京のカサノバ」なんてベスト3に入るくらい好きな漫画だ。けど、やっぱくらもちの描く女主人公もどちらかというとダサい部類に入ってる。「東京のカサノバ」のターコ、「いつもポケットにショパン」の麻子、「おしゃべり階段」の加南・・。そしてBLの杏子も、新小岩?の酒屋の娘で、勤め先の場所こそ青山界隈だけど、図書館の司書という地味めな仕事。病気で車椅子生活になってから臆病になり人を好きになることもあきらめたいじけた女の子・・。

 そしてストーリー。少女漫画では、王子が現れたあと、次々とライバルが現れては消え、障害が生まれては解決し、というようにストーリーが展開する。BLの場合も、キムタク王子をめぐって、元彼女やら昔の予備校時代の女やらが次々現れる。また杏子のほうにも思いをよせるボランティアの男や幼なじみの彼が現れる。さらに仕事の邪魔をするライバルがいたりする。それらは現れたと思うとたいてい1話限りで引っ込み、また次が出てきたと思うといなくなり、まるで舞台の袖から役者が出てはひっこむのを繰り返すようだ。エピソードが毎回1度限りで、ぶちぶちちぎれたストーリーだなあと思ったら、少女漫画のパターンそのものだったわけよ。

 さらにラストシーン。悲恋漫画のラストはあくまでも美しくなければならない。BLのラストは海辺の美容室の風景。杏子の撮った写真や杏子が柊二に贈ったドリームキャッチャーが飾ってある。そして一番最後に映る窓辺の椅子。ややっ?椅子の上に置かれたクッションの柄はどこかで見たことがある。第1話で杏子が着ていた縞模様の服じゃないかしら?杏子は横縞の柄を好んで着ていたよね。彼女の服もしくはその服によく似たクッションを美容室の一番日当たりのいい椅子に座らせているのね。ううっ。まさに少女漫画っ!!

 というわけで、たいして目新しいストーリーでもないのにこんだけ人気があったのは、少女漫画の黄金時代に少女だった30代半ば〜40代半ばの主婦が毎週かじりついて見ていたからなのですね。最後の最後に「あのクッションはもしや・・」と気づくのはやはり女。しかもこの手の少女漫画王道パターンに精通している世代の女ではないでしょうか。一緒に見てたダンナはちーとも気づかなかったですもん。そしてこの世代はキムタクおよびSMAPのファン層とどんぴしゃかぶってるということも言い添えておきましょう(笑)。




2000.3.29 ビューティフルライフ最終回その後

 いや〜、びっくりよん。昨日の日記に「BLは30代半ば〜40代半ばの主婦が見てたに違いない」と書いてアップしたあとで、「たーさんの日記」(うちの妹のページ)を見たら、「視聴率調査によると35〜45歳の女性が見ていたそうだ」と書いてあるじゃないの!

 こりではまるで私が、その視聴率調査がのっている新聞の記事を読んで、そのまんま受け売りしたみたいではないか!でも違うのよっ。なぜってうちはいま新聞とってないんだもん(笑)。視聴率だって「みーはー」という芸能ニュースHPで見たから知っていただけ。まいったな。でもまあ、私の推理はずばり大当たり〜だったってことか。さすがナンシーはるな様っ(笑)。


 さて、そんなこんなで、なーはる的にはBLは中くらいのドラマで、「やっぱロンバケのほうがよかったな〜」とか思うのですが、最終回でよかったと思ったことを少々。

 まずは、最後の海辺の美容室のシーンで「○年後」という文字が出なかったこと。この「○年後」ってやつはドラマの最後によく使われるけど、実に安易でださいじゃない?BLでは、「杏子の子犬をもらってもいいですか?」というキムタクのセリフがあり、そのあと海辺の美容室の前でねそべっている犬のシーンになるんだけど。犬がでかくなっていることで時の流れがわかるという仕組み。こんな簡単な演出で「○年後」を使わずにすむのだから、ドラマ関係者はもうちょっと頭を使ってほしい。

 それから、杏子が亡くなったあと最後までありし日の姿が登場しなかったこと。安直なドラマでは、亡くなった人が桜の下で手をふっていたり、お空で微笑んでいたりするけど、私はコレがイヤなのだ!ただでさえ若くして亡くなるのはかわいそうなことなのだから、その人を出してきて微笑ませるなんて、繊細な私には耐えられないの。杏子が亡くなったあと出てきたのは、お葬式の場面の小さな白黒の写真だけ。海辺の美容室では、彼女の撮った写真や形見の品はあるが、本人の写真はない。ありがちな回想シーンもなくて、人は亡くなったらいなくなるという当たり前のことが描かれていた。

 
  ・・ただし余談ですが、あんな海辺の美容室では地元のサーファーくらいしか来なくて儲からないでしょうね(笑)。それにあそこは、10年前「誘惑」というドラマで篠ひろ子と宇都宮隆(TMNetwork)が不倫デートした場所ですよね。人妻ひろ子を口説く宇都宮に、「夏が来たらね」と答えるひろ子。そのあと宇都宮さんはあのプールで泳いでいたっけ。それが今やキムタクの美容室とはのう・・。



   
 

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