2000.10.7 ホワイトアウト
とっくの昔に見ていたんだけど、秋ドラマが始まる前に書いとこう。
この映画、とにかく織田ちゃんのひとり舞台。ダムの中を走る走る、テロリスト相手に撃ちまくる、冷たい水の中を流される、雪の中を歩く歩く。とっくに死んでるような目にあっても絶対死なない織田ちゃん。リンカーン大統領の「人民の人民による人民のための」という有名な言葉があるが、まさに「織田ちゃんの織田ちゃんによる織田ちゃんのための」映画だ。
しかしながら、私が一番感動したのは、実はダムの放水シーンであった。いや〜ダムって大きいのよねえ。水がゴオォォォォォーー!!ってすごい迫力よ〜。
けれど、その放水シーンを見ながら、なーはるには大変気になることがあった。それは人質のトイレ問題である。

これは「ホワイトアウト」に限らず、すべての人質映画(そんなジャンルあるのか?)にいえることなのだが、トイレ問題はどう解決されているのだろうか?当然のことながら、トイレ云々なんて緊迫感がそがれるので、たいていの場合、トイレ=こっそり逃げるor外部と連絡をとる手段としてしか描かれてない。「ホワイトアウト」の場合は、外は携帯が通じないどころか命が危ない厳冬の雪山。逃げてもムダだから、人質がトイレに行く(=逃げる)場面が出てこないのは当然だろう。しかし気になるものは気になる。
ダムを占拠したテロリスト軍団は、ダムの職員たちを後ろ手にしばって、「50億円用意しろ。20時間後に連絡する」と警察に電話した。う〜ん、最低でも20時間トイレに行けないのか。つらいっす。おまけに、ひとりでテロリストに対抗する織田ちゃんが電気を切ったりするもんだから、暖房も止まる→冷える→トイレが近くなるという悪条件。さらにまずいことに、テロリストはなんと松嶋菜々子をダム職員と同じ部屋に入れたのだ。こりゃ最悪でしょう。そこのあなた(男性読者の方)、松嶋菜々子の前でお○らしできますか?
その菜々子はというと、やけにすっきりした顔。時たま台所で料理なんぞさせられてたので、その時にこっそりトイレに行ってたに違いない。しかし菜々子、「職員の方々にも食べ物をあげてください」とテロリストに頼むのはいいのだが、その前にトイレ問題はどうなのよ?案の定テロリストは菜々子の願いを無視。なおも食い下がる菜々子は「せめてお水だけでも!」。おいおいそりゃ拷問だよ〜菜々子。ダムを決壊させる気か?やっぱダムは満水になる前に放水しないと。
結局、ダム占拠から丸1日+9時間(=33時間)後の夜になって、ようやく織田ちゃんはダムに戻ってきて職員の縄をほどいてくれた。ふーーっ!これでやっとトイレにいけるねえ〜と思ったら、朝になって警察に救出された時、ダム職員たちは縄をほどいてもらった時と同じ場所に同じ姿勢で倒れているじゃないかっ!!き、君たちはダムに爆弾が仕掛けられたのを知ってたのに、なぜ逃げてない!?いやその前にトイレはどうしたんだ!?
・・とまあこのように、大きな謎が残る「ホワイトアウト」であった。(い、いうことはそれだけか?)
おまけ←click!
2000.10.13 2000年秋ドラマ Part1
さて、秋ドラマの感想をぼちぼち。
◆やまとなでしこ
幼い頃の貧乏暮らしがトラウマな桜子(松嶋菜々子)。玉の輿をめざして合コンを繰り返し、狙いを定めた男にわざとお茶をこぼす→親切に手当→男の手のひらに自分の携帯の番号を書く、みたいなアホくさいワザを駆使する。でもあんまし笑えない。だってこういう女きっといるもん。
それに比べて医者の佐久間(西村雅彦)。「この世にスッチーとの合コンより大事な話があるかっ」には笑った。なぜってなーはるの知り合いにそっくりな奴がいるから。合コン大好きで、頼まれもしないのに、後輩をだしに合コンをセッティングするお見合いおばさんならぬ合コンおじさん。でも、結婚を目的にしてると笑えないのに、合コンそのものに命かけてるとおかしいのはなぜかしらん?ケッコンとゴウコン、同じコンでも大違い。
とか文句をいいながらも、菜々子に金持ちと勘違いされた魚屋の欧介(堤真一)の今後の身の振り方について、あらゆるプランを出し合って語り合ってしまったなーはるとたーさん。はまってる?
◆ストレートニュース
原田友世、完璧ミスキャスト。
声もしゃべりもかわいらし過ぎてキャスターに見えない。表情も乏しく人形がつっ立ってるよう。キャスターを降ろされても、ちょっと口をとがらせて「あーあ、つまんないの」くらいの感じ。ちっとも悔しそうじゃない。
もしこの役がニュースの女(=鈴木保奈美)だったらなあ。プライドの高さ、毅然とした態度、降板させられた時の悔しそうーーな顔。どんぴしゃだったのに。
映画「わたしをスキーに連れてって」から13年、三上博史がキャリアを積んでいる間に、友世は何をしてたんだろ?角川の箱入り女優として世間に揉まれずにきたツケが出たね。「カフェオレにしますか?」なんてくつろいでる場合じゃないぞっ。
◆ラブコンプレックス
おいおい、こりゃやられたな。面白いじゃん。「秘書室の横領疑惑を調べるため女7人の中に配属された男2人」と聞いて、てっきりちょっとエッチなラブコメかと思ってたら、ぜんぜん違った。脚本の君塚良一と澤田ディレクターの「踊る大捜査線」コンビが、堤ワールドをやってみたらこうなりましたみたいな感じ。
なにしろ奇妙なセリフのオンパレードなため、反町の大根がばれてないのが助かる。同じく大根の木村佳乃も、無表情なセリフ回しがマネキン人形のような怪しさ。そして唐沢。舞台で経験を積んだカツゼツの良さで、妙にハキハキしてるけどどうしようもない人物を好演。山口智子と結婚して以来、智子がちっとも出てこなくなっちゃったんで、「ちぇっ、唐沢が結婚退職すればよかったのに」と思っていたけど、申し訳ありませんでした。
しかし、問題はラストの反町のお経、じゃなくて歌。このドラマ、なーはるの持論「素晴らしいドラマには必ず素晴らしい音楽がついている」の例外になれるんだろうか。
2000.10.23 2000年秋ドラマ Part2
う〜、ドラマを見る時間がたりませんっ。とりあえず秋ドラPart2。
◆涙をふいて
帰ってきたあんちゃん江口洋介。今度は兄弟じゃなくて、他人様の子供たちをひきとって育てるそうで。「人生は気合いと根性だ!」とツバとばしながら、走り出した電車を止めるわ、子供達の母親(意識不明で入院中)のところに押しかけるわ。大変。
でも考えてほしい。もしも止めた電車に、危篤の親に会いに行く人や入社試験を受けに行く人が乗ってたらどうする。江口のせいで親の死に目に会えなかったかも。試験にまにあわなくて人生を棒にふったかも。大迷惑。それから子供たちをぞろぞろ連れて、面会謝絶の母親に「おかーさん!!」とガンガン呼びかけさせたりするのも、たまたま母親の手がぴくっと動いたからいいものの。もしショックでぽっくりいっちゃってたらどうすんの。笑い事じゃすまされない。
そもそも「気合い」とか「根性」ってそんなにいい言葉だろうか?
「気合いを入れる」といえば、下級生を殴ったり蹴ったりすることだし、「根性焼き」といえば、火のついたタバコを押しつけることではないか。ロクでもない。
ドラマとはいえ、こういうウザい人物とはお近づきになりたくないものである。
◆真夏のメリークリスマス
ひさびさに美男美女のまっとうなラブストーリーかと期待していたのに。まず沖縄から出てきた中谷美紀のださい格好ったら。ヘンな帽子にチリチリ頭にオーバーオール・ジーンズ。それって漫画家の水森亜土?(古っ!)
おまけに、ストーリーがおかしい。幼なじみ(竹野内豊)を探すために上京した中谷は、まずは友人の加藤あいを訪ねようと電話をするのだが、偶然にも加藤の携帯を竹野内が拾っていたため、いきなり携帯に竹野内が出てくれちゃうというラッキーぶり。それから中谷は、女性を風俗に売りとばす悪いヤツにだまされそうになるが、奇遇なことに、その悪いヤツから金を巻き上げようと待ちぶせしてた竹野内に助けられるという運のよさ。その後中谷は一人沖縄へ帰ろうとするが、空港で竹野内が待っており、めでたく二人は再会。しかしなぜ竹野内が中谷の飛行機の時間を知っていたのかというと、霊能力者としか考えられない、という具合。
もっと「気合い」を入れてストーリーを考えんかいっ!
◆神様のいたずら
「真夏のメリークリスマス」の美男美女カップルを見たあとに見ると、ブ男ブ女(←ブナンブジョと音読みで)しかも年食った主役二人ではある。
ストーリーもそんなに凝ってなくて、仕事疲れにポケーと見るくらいでちょうどいい。が、そこはそれ。33歳で男に捨てられたばっかのヒステリーおんな財前直見に、いい加減で投げやりな35歳岸谷五朗。しぶさといい演技力といい、にじみ出るものがある二人のおかげで、平凡なストーリーでもある種の雰囲気がまぶされて見えるから不思議だ。
なんクセをつけるとすれば、「岸谷から鈴木杏ちゃんは生まれんだろ」・・というのは見てる人全員の意見だと思うので、もうひとつあげるとすれば、翻訳家の財前は「あさってまでに原稿仕上げないと!」とあせっていたのに、翌日結婚相談所へ行き、相談員の岸谷と大喧嘩したり、岸谷の娘の杏ちゃんとラーメン食べたり、杏ちゃんと公園で・・・しめきりはどうしたんだっ。
ほんとうにドラマって。
2000.10.25 やまとなでしこ
ヒロイン菜々子の相手役の堤真一。「ピュア」で和久井映見の相手役のカメラマンだった人なのねー。めっきり老けちゃっててぜんぜん気がつかなかったわ。おかげで貧乏な魚屋という設定がぴったりだけど。
しかし、テキは金持ちにしか興味のない菜々子姫。金持ちと間違われてるうちはよかったが、あっつーまにただの魚屋だとばれちゃって「キライになりました、さよーなら」とこっぴどくふられた堤。今週なんか、せっかく菜々子につきまとうストーカーを退治したのに自分がストーカーと勘違いされるわ、菜々子と婚約者の東幹久の前でカニをさばくハメになるわ、「もう二度と目の前に現れないで!」とまで言われて、なさけなさ全開。
でもこんなに嫌われて、どうやって巻き返すのか堤?拾った宝くじが当たって全額馬券につぎこんだら万馬券をひきあてて一気に大金持ちに、みたいなことでも起こらないかぎり菜々子姫のハートはつかめそうもない。
それとも「(ローレックスの)カメレオンが欲しいわー」という菜々子の言葉をカン違いして、おもちゃのカメレオンを買ってしまうような不器用さに菜々子がじんとくる・・なんていう細かいツボを薄氷をふむようにクリアして姫の心をゲットするのかしらん?
まあそこらへんは脚本家の先生に考えてもらうとして、もひとつ気になるのは、堤が元数学者という設定。ただの魚屋じゃなく、マサチューセッツ工科大学に留学経験もある元数学者にしたのはなぜ?
てっきり「ボクがアメリカにいた頃は・・」と金持ちのふりをするためと思っていたら、そうじゃなかった。といって、今さら経歴が菜々子にわかっても「学者じゃたいした稼ぎにならないわ」などと査定されるのがおち。
とすると、この元数学者という設定は、やっぱ「最終回のための切り札」なんでしょうな。堤の愛の力で菜々子がまともな女になって二人が結ばれるであろう最終回。もしも堤がただの魚屋だったら、ゴム長靴の二人が魚屋の店先で「らっしゃい!」なんて冴えないラストになっちゃうけどさ。「魚屋をたたんで数学者としてやりなおす堤についていく菜々子。二人はボストンで結婚式をあげる」というラストなら月9&菜々子にぴったり。まさにいちばん最後に使うにふさわしい切り札、オールマイティー。
なーんて、これがホントだったら、全国のただの魚屋さんに失礼だっつーの。