2002.2.12 初体験
恋愛ドラマには様々なルールがあるが。その中のひとつに「主人公の相手の男はいい人でなくてはいけない」という決まりがある。
「別に悪い男とくっついたっていいじゃん」と思うかもしれないけど。なにしろ恋愛ドラマは視聴者の皆様が無意識のうちに「お手本」にすることもなきにしもあらず。うっかり真似して人生を台無しにしちゃったら取り返しがつかないので、そこは慎重にならざるを得ないようなのだ。
しかし、ただのいい人じゃつまらないし、主役同士の葛藤がないとドラマにならないので、悪い要素をふりかけることが多々ある。けど、根っからのワルじゃなく、なにか事情があってワルぶってるだけ、とか、口が悪いだけ、というのがお約束なんですね。
てなわけで、「その男は一見ワルだけどホントはいい人なのよ〜」ってことを視聴者に伝えるために色々な工夫がなされるわけで。みなさんもこんな場面を見た覚えはありませんか?ワルいはずの男が「横断歩道でよろけてるお婆さんを助けてあげる」とか「踏みつぶしそうになったテントウ虫をそっと葉っぱの上にのせてあげる」とか(笑)。

さてそこで、このドラマの主人公の相手役、房ちゃんこと広田拓海(藤木直人)ですが。今までの彼の行動を振り返ってみると、
・昔の同級生と気づいて声をかけてきた主人公真智(水野美紀)に「うぜえんだよ」と言い放った。
・元彼女の飼いネコを誘拐して、元彼女とヨリを戻そうとした。
・マンションの上の階に住むことになった真智が水漏れを起こしたら、おそろしい勢いで怒鳴り込んで、弁償代50万円をふっかけた。
・ボウリング場のバイトをさぼってクビにされたのに腹を立て、支配人のクビをしめようとした。
・ネコにノミが大発生して、獣医の真智に押しつけてタダで治療させた上に、掃除機を持ってないため、真智に借りて掃除機をかけていたが、吸い込んだノミはどうなるのか?
とまあこんな具合に、相当のワルっていうか、どーしようもない男である。
特にいただけないのは、掃除機を持ってないことだ。房ちゃんはホコリにまみれて暮らしているのか?まさか床を雑巾掛けしているとも思えないし、やっぱりお掃除はクイックルワイパーで?などとつらつら考えてしまったりもするが。とにかく掃除機がないってことが、彼のいい加減さやだらしなさをずばり表しているような気がする。
だがしかしですよ。やはり我々視聴者は「彼は本当はそんなにいい加減なヤツじゃないんじゃないか?」ってことを、うすうす感じとったりもしているのだ。BBSでも「なんか無理して悪ぶってるみたい」というご意見があったではないか。
じゃあなぜそう思えるのかしらん?
てことで、房ちゃんこと広田拓海の人となりを表すエピソードをさらに思い浮かべてみると、とりあえずお婆さんもテントウ虫も助けてあげた気配はない。けど、ネコだけはとてもかわいがっている。でもだからといって動物をかわいがる人に悪い人はいない、なんてことは言えない。なぜなら「猫かわいがり」というのは、決していい意味ではないからだ。
とすると、房ちゃんが「実はいい人かも」ってことを視聴者に訴えているものは何なのか?
その答えは彼の部屋の中にありました。彼の隠された人となりを表しているもの、それは彼のベッドです。いえ、正確にいうと、ベッドメイキングと申しましょうか。あの、きちんとベッドカバーがかかってシワひとつなく整えられたベッド。ありゃー掃除機も持ってないようなだらしない男とは相容れないものがありませんかね?我々はあのピシッとしたベッドメイキングを見て、「彼は意外にピシッと筋が通った人物なのかもしれない」と無意識のうちに思わされてるんじゃないすかね?
え?ベッドだけで「いい人」って決めつけるのはどうかって?
そうですね。じゃあもうちょっと彼の部屋を見てみましょう……んっ!ありました。いや、いました。やっぱネコですよ、ネコ!房ちゃんと真智の仲をとりもってるルークという名前のネコ。ずばりこいつにヒントが隠されているのではないでしょうか?
ってことで、調べてみましたところ、
ルーク=rook=ぺてん師(研究社新英和中辞典より)
どひゃー!
やっぱり、あの男は信用しないほうがいいのかも…(笑)。
2002.2.26 ロケ地探訪〜初体験
2月のとある晴れた日、なーはるたーさん姉妹は横浜へ行ってまいりました。
ところが、待ち合わせ時刻になーはる大遅刻!まだ体調不十分ななーはるがどこかで行き倒れてるんじゃないかと、たーさんはえらく心配したようで、すまんこってす(笑)。
さて、気を取り直して向かった先は「フサちゃん(藤木直人)と真智(水野美紀)が住むアパート」。横浜スタジアムのすぐ向こうにある建物は、アンティークな外観に似合わない「ストロングビル」という名前のビルなのでした。
ここは本当はオフィスビルなので、出入りは自由(たぶん)。しっかり中に入り込んで(つうても1階ロビーだけですが)チェックしたところ、ドラマに出てくるようなベランダはありませんでした。家賃滞納してるフサちゃんをつかまえるために大家さんが隠れていたトイレもチェック。ちなみに男女共用でした(笑)。
中華街でランチしたあと、元町を通り抜けて「代官坂」へ。そう、この坂のてっぺんの交差点「代官坂上」が、フサちゃんと真智が再会した場所なのです。
が!この代官坂の傾斜のきついこと。ドラマでは、真智がフサちゃんを自転車の後ろにのせて上っていたけど、どう考えても無理だっての。でも「これ以上筋肉がつかないよう水泳は1日1kmに抑えている」とかいう水野美紀なら大丈夫か(笑)。
なお、ドラマでは「代官坂上」からマリンタワーがやけにでかく見えますが、ありゃ望遠レンズのせいですな。広角レンズのカメラで撮るとこんなに小さくなっちまいます。

「代官坂上」を左に曲がってぶらぶら歩くと、外人墓地の向かいに見えてくるのが「山手十番館」。ここは真智がフサちゃんにバレンタインデーのチョコレートを買ったところっすね。
ドラマでは、犬の散歩の途中でチョコを買ったという設定だったけど。こんなおハイソな一等地を散歩するなんて、真智の実家の高梨動物病院はいったいどこにあるんでしょう?ナースが4人もいるのに「人手がたりない」などとオダギリジョーまでバイトで雇ったりして、よっぽどもうかってるに違いないわ。
それから 「港の見える丘公園」でベイブリッジなどを眺めてたら、横にいた女性の二人連れが「初体験っていうドラマでこの辺りがロケされてるよね〜」などと話してるではありませんか。ホントに女ってドラマが好きなのねん。
「あのマリンタワーが見える交差点はどこかしら?」と話す二人連れに、たーさんが小声で「それは代官坂上っすよ〜」とつぶやいてあげてたけど、聞こえたかしらん?

公園から坂を下って、タクシーで「万国橋」へ。ここは、真智がフサちゃんに「小学校で同じクラスだった…」と声をかけた場所。橋の向こうにはランドマークタワーやコスモクロックが見えるという絶好のロケ地でござーます。
ところが、この橋のたもとにある「ナビオス横浜」というホテルは、「ロング・ラブレター〜漂流教室」で、未来に行っちゃった娘の常盤貴子を救うために大杉漣が壁に工具?を埋め込んだホテルだそうで。まったく毛色の違うドラマがこんなに近くで展開されてるなんて、不思議ですこと。
記念に「ナビオス横浜」の中のおっされ〜なレストランでお茶して解散。なーはるは再び万国橋を渡って関内へ。たーさんは、昨年評判を呼んだ?二重人格サスペンスギャグドラマ「FACE」で高橋克典がちんぴらとケンカした橋を渡って桜木町方面へ帰っていきました(笑)。