Drama&Movie
   
 

 


2003.11.25 マトリックス・レボリューションズ

 拝啓 高橋さま

 先日はメールありがとうございました。「数年前の2倍くらい仕事が忙しくなっている」にもかかわらず、「月に4回くらいのゴルフ、シネコンへは3〜4回」通っていらっしゃるとのこと。さすがです。ネコを1匹飼っただけでHPの更新がさっぱりできない私とはえらい違いでございます。

 しかし、高橋さんが世界同時封切り上映で「マトリックス・レボリューションズ」をご覧になったと聞いて、先日私めもレイトショーに行ってまいりました〜。え? HPを更新するヒマがないのに、映画を見るヒマがあったのかって? それはね、うちのにゃんきち(←ネコの名前)をああしてこうして…って、ネコの話をし出すと長くなるから置いといて。

 とにかく、とっても苦労して行った「マト・レボ」。ですけど、わたくし、画面に向かってつぶやいてしまいました。

にゃんじゃごりゃぁ〜!by 松田優作ネコもどき

 
  高橋さ〜ん、「マトリックス」の何が面白かったって、バーチャルな世界だから何でもアリなのがよかったんですよねえ?


 第1作で、エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィービング)のビルに押し入ったときのマシンガン撃ちまくりのシーンなんか、「こんなに気持ちよく人殺ししちゃっていいのけ!?」と最初はあせったけど。「あ、そっか、いいんだ。この人たちは本物の人間じゃないもんねー」と納得したときの新鮮さ、つうか。


 だけど、ネオ(キアヌ・リーブス)が強くなりすぎて、マトリックスの世界では敵なしになっちゃって〜。だから続編では、マシンvs人間のシーンを描くしかなかったんでしょうけど。そんなの、どこぞのSF映画で見たじゃんよ。

 まあ人間側のボスが日系人だったのはいいんだけど。でも名前がミフネってあんた。いまだにアメリカ人から見た日本のイメージって、ミフネ、クロサワ、フジヤマ、ゲイシャなんすかね?(後の2つはちと飛躍)


 つうわけで、ミフネさんが「ぬおおおお!」と絶叫しながら延々と撃ち続けるシーンを見ながら、ふっと別なことを考えていた私。それは…ネコはちゃんと寝てるかにゃ?ってことですわ。

 そう、実はネコのエサの時間を遅らせて、家を出る直前に眠りにつくよう工作して映画館にダッシュしたんですの。でも、もしネコが目を覚ましてたら…ああ、おそろしや〜。うちの壁紙やふすまは爪でひっかかれてすでにボロボロ状態。次はじゅうたんに脱糞にちがいありませんっ。マトよりネコのほうがよっぽどスリルに満ちておりますわ。てなわけで、とっとと帰りたくなったのですが。最後にもう1つだけツッコんでいいですか?


 それは、エンディング。

 わたくし、「マト」の完結編のラストはこれ以外にはありえない、というラストシーンを思い描いていたのですが。それは、第1作で衝撃を受けた人間電池牧場のシーン。人間は溶液につけられコードにつながれて、マシンのための電池と化しているという。そして、人々は眠りの中でこの世界に生きているかのような夢を見ているが、実はそれは「マシンによってプログラムされた世界=マトリックス」なのだ、というあのシーン。きっとラストはそんな人々が目を覚ますんじゃないかと思っていたんです。

 そりゃ、目覚めたら世界は荒廃してて、自分は裸でつるっぱげだと気づいたらびっくりするでしょうけど。でも、曇り空から光が差したりすれば、そのうち草や木が生えてきて、みんなで畑を作ったりして。そのときは、センチネル(イカの化け物マシン)も種まき権兵衛マシンとして役に立つんじゃないか(手がいっぱいあるので能率いいでよ)。

 …と、想像していたのですが、そんなシーンはひとつも出てきませんでした。え〜っ、そんにゃ〜! だって、電池になるのがイヤだから今まで戦ってたんでしょう? なのに、あのつながれた電池な人々は、マトの夢を見ながらおネンネしたまんま。いいのかよ!


 …と、ブツブツ言いながら家に帰ってまいりましたら、玄関を開けると同時に、ネコが寝ぼけた顔で「ナ〜」と鳴きながら出てきました。ひーっ、間一髪間に合った! よかった〜。おかげで、ネコは私がマトを見に行ってたことを知らないし、置き去りにされたことすら気づいていないのです。ハハハハ…

 …ハッ! こ、これはもしかして、

何も知らずに楽しい夢を見てるほうが幸せだニャン

ってことなのでしょうか、高橋さん!?

敬具

 

   
 

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